2024.10.02
「2024年大学生が選んだ 第18回『新卒採用力』ランキング」(25卒対象)を発表しました
《「売り手市場」「早期開始・長期戦」の中、学生の心に響く情報発信を行った会社は》
〜明治安田生命保険が2年連続総合1位。トップ3を生保が独占〜
株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース(本社:東京都文京区、代表取締役社長:筒井智之)は、2025年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に18回目となる『新卒採用力ランキング調査』を実施しました。
『新卒採用力ランキング』調査では、企業の採用広報、選考活動を(1)ホームページ (2)インターンシップ類 (3)パンフレット・入社案内 (4)メール・SNS (5)セミナー・説明会 (6)先輩社員・懇談会 (7)選考・面接 の7つの分野ごとに学生の評価を聞いています。そして、各分野のポイント合計を企業の「新卒採用力」と定義し、総合ランキングを出しています。
当社の先行調査『就職先人気企業ランキング』は就職活動初期段階の学生が抱いている文字通り「入社したい会社」のランキングですが、今回ご報告する『新卒採用力ランキング』は、大手人気企業の採用広報活動が一巡し、採用選考を始める3月から6月までを調査期間としています。新卒定期採用のそれぞれの場面で、分かり易い、情報が十分である、丁寧に社員が説明してくれた、など学生の支持を集めた企業を集計しているため、学生が就職活動を通じて企業を評価した「採用活動の通信簿」ともいえる「会社の好感度」ランキングです。
多くの学生に向けたホームページやパンフレットなどでは「豊富な情報量」と「デザイン」に、企業と学生のはじめの接点となるインターンシップ類では「仕事理解や業界理解に役立った」に支持が集まりました。また、個別の接点となるセミナー・説明会や先輩社員・懇談会、選考・面接では、丁寧な対応と人物重視の選考姿勢が評価される傾向が続いています。
<総合ランキング>
2年連続で総合1位となった明治安田生命保険をはじめ、トップ3を生保が独占しました。
その他トップ10には証券、メガバンク、損保など大手金融機関が9社、Skyが名を連ねました。
2年連続で総合1位となった明治安田生命保険は、選考・面接部門で1位となったほか、先輩社員・懇談会で2位、インターンシップ類で3位、パンフレット・入社案内で4位、メール・SNS部門で5位とバランスよく学生の支持を集めました。2位の日本生命保険もインターンシップ類、先輩社員・懇談会部門で1位となったほか、選考・面接部門で2位、セミナー・説明会部門で3位、メール・SNSで4位にランクイン。3位の第一生命保険もセミナー・説明会で1位、メール・SNSで2位、先輩社員・懇談会、選考・面接で3位、ホームページで4位と就職活動全般を通して複数の部門で学生の評価を集めた企業が上位にランクインしました。
1.ホームページ ランキング
三井住友銀行が2年連続の1位に。
豊富な情報量とデザイン性に評価。
2年連続の1位となった三井住友銀行は、「キャッチコピーが斬新で、視認性が高く読みやすかった」と「情報量が豊富」、「デザインが良い」で評価されました。2位の三菱UFJ信託銀行も「仕事内容になじみはなかったが、イラストがたくさんあったので、分かりやすく興味を持って読めた」「動画も豊富で社内の雰囲気がつかめた」と「情報量が豊富」「デザインが良い」で支持されています。
2.インターンシップ類 ランキング
日本生命保険が首位に。
「仕事理解」で評価されたほか、フィードバックが有益との声も。
1位の日本生命保険は、「難しい内容もあったが、グループで協力してワークを行い、仕事理解が深まった」と「仕事理解」で評価されたほか、「個人・グループに向けてフィードバックしてくださり有益な時間となった」と学生満足度の高さがうかがえます。2位の三井住友海上火災保険も「現場配属型インターンで、営業現場と損害サービス現場を体験でき、損保ビジネスや仕事の解像度が高まった」、3位の明治安田生命保険も「ワークを通して実際の活動を体験できた」と「業界理解」や「仕事理解」を評価する声が目立ちました。
3.パンフレット・入社案内 ランキング
みずほフィナンシャルグループが1位、2位にSky。
「豊富な情報量」「企業理解に役立った」「デザインがよい」に評価が集まる。
1位のみずほフィナンシャルグループは「デザイン」と「企業理解」が高く評価されました。「ページのつくりがおしゃれで、楽しんで読めた」ほか「電子書籍で読めて便利」といった利便性でも評価されているようです。2位のSKyは「複数種のパンフレットがあり、様々な角度から企業研究できた」と「情報量」と「デザイン」で支持されました。3位の三井不動産は「デザインがかっこいい。仕事に懸ける思いなど、『人』への理解とともに、企業への理解も深まった」と「社員の人柄が伝わった」でも評価されています。
4.メール・SNS ランキング
Skyが3年連続の首位、2位に第一生命保険。
SNSを通じた情報発信に高い評価。
3年連続1位となったSkyはInstagramや、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokなど学生になじみの深いメディアで積極的に情報を発信しています。「SNSなので見やすかった」と「時期がタイムリー」な情報提供が評価されたほか、「Xでの就活生に対するアドバイスが参考になった」といった声があがりました。2位の第一生命保険もInstagramを活用しておりSNSを通じた採用広報が好評で、「時期がタイムリー」「読みやすい内容」に支持が集まっています。
5.セミナー・説明会 ランキング
第一生命保険が1位、三井住友銀行が2位に。
「仕事のイメージができた」「内容が充実」「企業理解」に評価が集まる。
1位の第一生命保険は「内容が充実していて、社員の方に質問する時間も豊富にあった」と「仕事のイメージができた」が高く評価されました。2位の三井住友銀行は「グローバルに活躍している行員の方々からのお話が聞けるイベントが多く、実際に質問もできる場が複数あって志望が高まった」「これまでのキャリアについて話を聞くことができ、企業理解と社内の雰囲気を捉えやすかった」といったコメントが寄せられ、「企業理解」「内容が充実」で支持されています。
6.先輩社員・懇談会 ランキング
1位日本生命保険、2位明治安田生命保険。
「説明が丁寧」で「就活の助言」を含め「じっくり話ができた」企業が学生の支持を集める。
1位の日本生命保険は支持した学生全員が「説明が丁寧だった」と回答しています。また、「仕事の話だけでなく、就活全般のアドバイスをもらえた」と「就活の助言をしてくれた」でも好評です。2位の明治安田生命保険は職種ごとに職員と直接話せるWeb先輩訪問会を開催し「じっくり話ができた」「就活の助言をしてくれた」「説明が丁寧だった」に支持が集まりました。
7.面接・選考 ランキング
1位に明治安田生命保険、2位日本生命保険。
「人物重視の選考姿勢」「高圧的ではなかった」に評価集まる。
上位企業はいずれも「人物重視の選考だった」「高圧的ではなかった」が高く評価されています。1位の明治安田生命保険は「どの面接でも、自分の内面や性格、熱意を理解しようとして下さったと感じた」。2位の日本生命保険も「自分の話を理解してくれようとする姿勢が強く見られ、安心して話をすることができた」といった声があがり、好評を得ています。
【調査概要】
2024年大学生が選んだ第18回『新卒採用力』ランキング
◆調査対象:
現在就職活動中もしくは就職活動を終了した、
全国の国公立107大学 私立24大学 の大学4年生と大学院2年生
◆有効回答:803名
◆調査期間:2024年3月21日(木)~6月28日(金)
◆調査方法:ウェブ入力フォームより記名回答
項目別に好印象の企業を8社まで記入
1位企業=5ポイント、2位企業=4ポイント 、3位企業=3ポイント
4位企業=2ポイント、5~8位企業=1ポイント で加重集計し、ポイントの多い順にランキングを作成。
総合順位「-」は昨年調査で50位圏外。項目別順位「-」は昨年調査で20位圏外。
○総合ポイントは下記の項目のポイントを合計
・ホームページ
・インターンシップ類
・パンフレット・入社案内
・メール・SNS
・セミナー・説明会
・先輩社員・懇談会
・選考・面接
また、印象に残った理由を8項目から最大3項目を選択。集計後パーセンテージを算出。
●過去の公表順位はこちらからダウンロードいただけます