2024.03.25
大学生が選んだ就職人気企業ランキング2024【春】(2025卒就活後半戦調査)を発表しました
《伊藤忠商事が後半戦ランキング文系男子V5&文系女子V3達成》
〜総合商社・不動産・大手金融に人気集中〜
株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース(本社:東京都文京区、代表取締役社長:筒井智之)は、2025年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「就職先人気企業ランキング調査」を実施しました。当社の調査する「大学生が選んだ就職先人気企業ランキング」は1978年の調査開始以来47年度目を数えます。
文部科学省・厚生労働省・経済産業省の「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)の改正により、25年新卒採用から一定の基準を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報を、広報活動や採用選考活動に使用できるようになります。学生との接点をどう持つか、各社が最適解を模索する中で学生の意識はどう変わっているのか。
2023年夏(25卒就活前半戦)調査に続き、2024年春(25卒就活後半戦)ランキングをお届けします。
◆調査結果トピックス
新型コロナウイルス禍後の経済活動回復に加え、資源高・円安の価格転嫁が進んだことで企業の業績は拡大しており、少子高齢化による若年層の労働力不足も相まって、25卒採用においても企業の採用意欲は旺盛で売り手市場傾向は継続しています。
25卒から適用されたインターンシップルールの変更により、就職・採用活動が例年以上に早期化する中で、業績好調で知名度も高く、インターンシップ類を通じて学生と接点を持った大手企業に人気が集まる結果となりました。
◆文系男子ランキング
総合商社がトップ5を独占
伊藤忠商事がV5
伊藤忠商事が5年連続で後半戦調査1位となったほか、三菱商事(2位)、三井物産(3位)、住友商事(4位)、丸紅(5位)と総合商社がトップ5を独占しました。
総合商社は、事業領域の広さや世界を舞台に活躍する商社パーソンのイメージから、文系男子ランキングにおいて絶対的な強さを誇ってきました。前期決算では、歴史的な資源高と円安を背景に三菱商事(2位)、三井物産(3位)が創業以来、初めて当期純利益が1兆円の大台を超えるなど、大手5社のうち4社が過去最高益を更新。23年4~12月期は最終減益ながら、同期間としては過去2~3番目に高い水準を維持しており業績は好調です。
大手金融機関は三井住友銀行(6位)、三菱UFJ銀行(7位)大和証券グループ(8位)、三菱UFJ信託銀行(9位)、日本生命保険(10位)とトップ10に5社がランクインしました。
メガバンクの23年4〜12月期決算は最終利益がいずれも過去最高。世界的な株高や、今年から始まった新NISA(少額投資非課税制度)で注目の集まる証券業界、新型コロナ関連の保険金支払い減少により利益を押し上げた生命保険業界も業績は好調です。各社とも新卒初任給の大幅な引き上げを発表していることも、大手金融機関人気の追い風となったようです。
◆理系男子ランキング
総合商社上位、デベロッパー躍進
三菱商事が1位に
1位の三菱商事をはじめ、三井物産(3位)、伊藤忠商事(4位)、住友商事(6位)、丸紅(8位)と総合商社5社がトップ10に入りました。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速により、企業の理系採用意欲が年々高まる中で、理系出身者が自社内でどのように活躍しているのか、各社積極的に情報を発信しています。総合商社の幅広い事業領域の中で、理系学生の活躍できる舞台があることが学生に浸透してきており、専攻分野の研究開発だけではなく事業のプロデューサーとして活躍したいと考える学生も増加しているようです。
DXを経営戦略の要に位置付け、新たなデジタル技術やデータを活用したサービスの変革を進める不動産デベロッパー人気も継続しています。森ビル(2位)、三井不動産(5位)、三菱地所(10位)と3社がトップ10入りしました。
このほか、大手金融機関では三菱UFJ銀行(7位)、大手IT企業ではSky(9位)がトップ10に入りました。
◆文系女子ランキング
総合商社・航空・大手金融が人気
伊藤忠商事がV3
伊藤忠商事が3年連続の後半戦調査1位となり、文系男子と合わせて2冠となりました。また、丸紅(2位)、住友商事(3位)、三菱商事(4位)、三井物産(5位)と文系女子においてもトップ5を独占し、総合商社人気を見せつけています。
従来文系女子で圧倒的人気を誇ってきた航空業界は、水際対策の緩和や全国旅行支援などによる需要増を受けて業績が回復。大幅な増収が見込まれる日本航空(JAL)が7位、純利益過去最高を見込む全日本空輸(ANA)が8位と揃ってトップ10に返り咲きました。
伝統的に女性採用数の多い大手金融機関は、三菱UFJ銀行(6位)、東京海上日動火災保険(9位)大和証券グループ(10位)とトップ10に3社がランクインしています。
◆理系女子ランキング
不動産、総合商社が上位独占
森ビルが4年連続V
森ビルが4年連続で後半戦調査1位となったほか、三井不動産(2位)、三菱地所(4位)、NTT都市開発(5位)、東京建物(6位)、野村不動産(8位)と内需型で好業績の続く不動産デベロッパーが6社トップ10に入りました。
総合商社は、住友商事が3位となったほか、三菱商事が7位、丸紅が9位、伊藤忠商事が10位となり4社がトップ10に入りました。
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【お問い合わせ先】
https://www.diamondhr.co.jp/contact/
【調査概要】
2024年【春】(2025卒就活後半戦調査)
大学生が選んだ就職先人気企業ランキング
◆調査対象:ダイヤモンド就活ナビ2025に会員登録している、就職活動中の大学3年生と大学院1年生
文系:国公立大学90大学 私立大学24大学とその大学院生
理系:国公立大学93大学 私立大学20大学とその大学院生
◆有効回答:5,198名
◆調査期間:2023年10月2日~2024年2月28日
◆調査方法:メールと手渡しによるアンケート方式
回答方法はインターネット、イベントでの回収を併用
就職希望企業先を志望順に8社まで記入
1位企業=5ポイント、2位企業=4ポイント、3位企業=3ポイント、4位企業=2ポイント、
5位以下は1ポイントで加重集計し、ポイントの多い順にランキングを作成