2023.09.26
「2023年大学生が選んだ 第17回『新卒採用力』ランキング」を発表しました
《就職・採用は早期化が加速。
売り手市場下で学生の心に響く情報発信を行った会社は》
〜明治安田生命保険が初の総合1位。大手金融機関が上位に〜
株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース(本社:東京都文京区、代表取締役社長:筒井智之)は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に17回目となる『新卒採用力ランキング調査』を実施しました。
『新卒採用力ランキング』調査では、企業の採用広報、選考活動を(1)ホームページ (2)インターンシップ類 (3)パンフレット・入社案内 (4)メール・SNS (5)セミナー・説明会 (6)先輩社員・懇談会 (7)選考・面接 の7つの分野ごとに学生の評価を聞いています。そして、各分野のポイント合計を企業の「新卒採用力」と定義し、総合ランキングを出しています。
当社の先行調査『就職先人気企業ランキング』は就職活動初期段階の学生が抱いている文字通り「入社したい会社」のランキングですが、今回ご報告する『新卒採用力ランキング』は、大手人気企業の採用広報活動が一巡し、採用選考を始める3月下旬から6月末までを調査期間としています。新卒定期採用のそれぞれの場面で、分かり易い、情報が十分である、丁寧に社員が説明してくれた、など学生の支持を集めた企業を集計しているため、学生が就職活動を通じて企業を評価した「採用活動の通信簿」ともいえる「会社の好感度」ランキングです。
ウェブやパンフレットなど多くの学生に向けた広報では豊富な「情報量」と「デザイン性」が、インターンシップ類では「複数の開催時期や応募機会」、「仕事理解」や「業界理解」に支持が集まりました。また、個別の接点となるセミナーや先輩社員・懇談会、選考では、「丁寧な対応」と「人物重視の姿勢」が評価されています。
<総合ランキング>
初の総合1位となった明治安田生命保険をはじめ、トップ10には生損保、証券、メガバンクなど大手金融機関が8社、Sky、伊藤忠商事が名を連ねました。
初の総合1位となった明治安田生命保険は、選考・面接部門で1位となったほか、パンフレット・入社案内、セミナー・説明会、先輩社員・懇談会の3部門で2位、インターンシップ類、メール・SNS部門で5位とバランスよく学生の支持を集めました。2位の日本生命保険も先輩社員・懇談会部門で1位となったほか、インターンシップ類部門で2位、メール・SNS、セミナー・説明会部門、選考・面接部門で3位にランクイン。3位の大和証券グループもホームページ、先輩社員・懇談会部門で3位、メール・SNS部門、選考・面接部門で4位と就職活動全般を通して複数の部門で学生の評価を集めた企業が上位にランクインしました。
1.ホームページ ランキング
三井住友銀行が2011年以来12年ぶりの1位に。
デザイン性と豊富な情報量に評価。
1位の三井住友銀行は、「キャッチコピーが斬新。まず胸に響き、手を止めた」などデザインを評価する声が多く聞かれました。2位の三菱UFJ信託銀行は「社員のインタビュー動画もあり、企業理解が深まった。社風の理解も進んだ」と「企業理解」「社員の人柄が伝わった」でも評価されています。3位の大和証券グループも「すっきり見やすいHPだった。女性役員のインタビューも載っていた」と「情報量」「デザイン」「企業理解」で支持されました。
2.インターンシップ類 ランキング
三井住友海上火災保険が6年連続首位。2位に日本生命保険。
「複数の応募機会」を提供し「仕事理解」に評価。
1位の三井住友海上火災保険はインターンシップ類部門で6年連続の首位となりました。「複数のタームに参加した。内容が多彩だった」「非常に大変だったが、業界知識がかなり広がった」と「応募機会が複数あった」、「仕事理解」で評価され、学生の満足度の高さがうかがえます。2位の日本生命保険も「具体的な仕事を体験することができ、理解を深められた」と「業界理解」「仕事理解」を評価する声が目立ちました。3位のSkyは「ゲーム形式で楽しかった。実際の仕事において役に立つものを学ぶことができたのではないかと感じた」と「業界理解」「仕事理解」で評価されています。
3.パンフレット・入社案内 ランキング
みずほフィナンシャルグループが1位、2位に明治安田生命保険。
「豊富な情報量」「企業理解に役立った」に評価が集まる。
1位のみずほフィナンシャルグループは「デザイン」と「情報量」のポイントが高いほか「電子書籍で読めるのが便利」といった利便性に関するコメントも目立ちました。2位の明治安田生命保険は「全体的にわかりやすく、仕事のイメージができた」と「企業理解」で、3位の三井不動産は「プロジェクトの写真と社員のお話で業界理解が深まった」、と「業界理解」でも評価されています。
4.メール・SNS ランキング
Skyが2年連続の首位、2位に第一生命保険。
SNSを通じた情報発信に評価。
2年連続1位のSkyはInstagramや、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokなど学生になじみの深いメディアで積極的に情報を発信。2位の第一生命保険もInstagramを活用しておりSNSを通じた採用広報が好評です。「情報量が適切」「時期がタイムリー」「何度も届いた」に支持が集まりました。3位の日本生命保険は「優しい言葉選びが印象に残った」と「読みやすい内容」でも評価を集めています。
5.セミナー・説明会 ランキング
東京海上日動火災保険が1位、明治安田生命保険が2位に。
「内容が充実」「業界理解」「企業理解」に評価集まる。
上位にランクインした企業は共通して「内容が充実」「業界理解」「企業理解」で高く評価されています。1位の東京海上日動火災保険は「毎回異なる社員が登場し、様々なことを聞くことができた」「この会社に入るか否か関係なく、これから社会人になる上で参考になる情報が詰まっていた」との声が聞かれました。2位の明治安田生命保険はウェブセミナーを複数テーマで開催。先輩職員が登場する座談会や、採用担当者による選考ポイント解説なども好評です。
6.先輩社員・懇談会 ランキング
1位日本生命保険、2位明治安田生命保険。
「じっくり話ができた」、「説明が丁寧」な企業が学生の支持を集める。
1位の日本生命保険は「親身になって就活全般のアドバイスをもらえた」と「就活の助言をしてくれた」で評価されました。2位の明治安田生命保険は希望職種ごとに職員と直接話せるウェブ先輩訪問会を展開。「質問に対して丁寧に答えてくれた。時間が過ぎるのが早かった」と「じっくり話ができた」「説明が丁寧だった」で支持を集めています。
7.選考・面接 ランキング
1位に明治安田生命保険、2位三菱商事 。
学生に寄り添った「人物重視の選考」姿勢に評価集まる。
1位の明治安田生命保険は「良いところを引き出してくれようとしていると感じた。リラックスして面接に臨めた」と「高圧的ではなかった」「人物重視の選考」で評価されています。2位の三菱商事は学生の事情が多様化していることを踏まえ、従来の6月に加えて春休み期間の3月にも面接を実施。学生事情に応じた就活時期の選択肢を提示し「時間などの選択肢が十分」「受験時期が複数あった」でも支持を集めています。
【調査概要】
2023年大学生が選んだ第17回『新卒採用力』ランキング
◆調査対象:
現在就職活動中もしくは就職活動を終了した、
全国の国公立107大学 私立24大学 の大学4年生と大学院2年生
◆有効回答:817名
◆調査期間:2023年3月23日(木)~6月30日(金)
◆調査方法:
ウェブ入力フォームより記名回答
項目別に好印象の企業を8社まで記入
1位企業=5ポイント、2位企業=4ポイント 、3位企業=3ポイント
4位企業=2ポイント、5~8位企業=1ポイント で加重集計し、
ポイントの多い順にランキングを作成。
総合順位「-」は昨年調査で50位圏外。項目別順位「-」は昨年調査で20位圏外。
○総合ポイントは下記の項目のポイントを合計 ・ホームページ ・インターンシップ類 ・パンフレット・入社案内 ・メール・SNS ・セミナー・説明会 ・先輩社員・懇談会 ・選考・面接 また、印象に残った理由を8項目から最大3項目を選択。集計後パーセンテージを算出。
●過去の公表順位はこちらからダウンロードいただけます