2022.09.27
「2022年大学生が選んだ 第16回『新卒採用力』ランキング」を発表しました
《オンラインコミュニケーションが主流となる中で
学生の心に響く情報発信を行った会社は》
〜日本生命保険が2年連続総合1位に。大手金融機関が上位に〜
株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース(本社:東京都文京区、代表取締役社長:筒井智之)は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に16回目となる『新卒採用力ランキング調査』を実施しました。
『新卒採用力ランキング』調査では、企業の採用広報、選考活動を (1)ホームページ (2)インターンシップ・キャリア形成プログラム (3)パンフレット・入社案内 (4)ウェブメール・SNS (5)セミナー・説明会 (6)先輩社員・懇談会 (7)選考・面接 の7つの分野ごとに学生の評価を聞いています。そして、各分野のポイント合計を企業の「新卒採用力」と定義し、総合ランキングを出しています。
当社の先行調査『就職先人気企業ランキング』は就職活動初期段階の学生が抱いている文字通り「入社したい会社」のランキングですが、今回ご報告する『新卒採用力ランキング』は、大手人気企業が採用広報活動後に、採用選考を始める3月下旬から6月末までを調査期間としています。新卒定期採用のそれぞれの場面で、分かり易い、情報が十分である、丁寧に社員が説明してくれた、など学生の支持を集めた企業を集計しているため、学生が就職活動を通じて企業を評価した「採用活動の通信簿」ともいえる「会社の好感度」ランキングです。
コロナ禍により採用広報から選考までオンラインコミュニケーションが主流となる中で、ウェブやパンフレットなど多くの学生に向けた広報では豊富な「情報量」と「デザイン性」が、インターンシップ・キャリア教育プログラムでは「仕事理解」や「業界理解」に支持が集まりました。また、個別の接点となるセミナーや先輩社員・懇親会、選考では、丁寧な対応と人物重視の姿勢が評価されています。
<総合ランキング>
2年連続で総合1位となった日本生命保険をはじめ、
トップ10には生損保、証券、メガバンクなど大手金融機関が8社、
Sky、伊藤忠商事が名を連ねました。
2年連続で総合1位となった日本生命保険は、パンフレット・入社案内(パンフレット)部門、先輩社員・懇談会(OB・OG)部門の2部門で1位となったほか、インターンシップ・キャリア形成プログラム(インターン)部門で2位、選考・面接(選考)部門で3位、ホームページ(ウェブ)部門で4位とバランスよく学生の支持を集めました。2位の明治安田生命保険も選考部門で1位となったほかパンフレット部門で2位、セミナー・説明会(セミナー)部門、OB・OG部門で4位にランクイン。3位の大和証券グループもOB・OG部門で2位、ウェブ部門、セミナー部門で3位、選考部門で4位と就職活動全般を通して複数の部門で学生の評価を集めた企業が上位にランクインしました。
1.ホームページ(ウェブ) ランキング
三井物産が4年ぶりの1位に。
デザイン性と豊富な情報量に評価。
1位の三井物産は「デザインが格好よく、業務ケースがよく学べた」、2位の三井住友銀行は、「デザインが革新的。動画やインタビューなど、業務・社風理解につながるコンテンツが豊富」と豊富な情報量やデザイン性を評価する声が多く聞かれました。3位の大和証券グループも「部門ごとに説明や社員紹介があり、エピソードを基に証券業界の業務理解や企業理解が深められた」と情報量に加えて「業界理解」でも評価されました。
2.インターンシップ・キャリア形成プログラム(インターン)ランキング
三井住友海上火災保険が5年連続首位。2位に日本生命保険。
「複数の応募機会」を提供し「仕事理解」に評価。
1位の三井住友海上火災保険はインターン部門で5年連続の首位に。複数のプログラムを提供しており「夏のオンラインプログラム参加後に、対面のプログラムに参加した。実際に社員の方と顔を合わせて会話することで、仕事理解が進み社風を感じることができた」と「応募機会が複数あった」、「仕事理解」で学生の満足度が高くなりました。2位の日本生命保険も「体験的な内容が多く、勉強になった。営業に必要なものを理解することができた」と「業界理解」「仕事理解」を評価する声が目立ちました。
3.パンフレット・入社案内(パンフレット) ランキング
日本生命保険が2年連続1位、2位に明治安田生命保険。
「豊富な情報量」「企業理解に役立った」に評価が集まる。
1位の日本生命保険は「程よい文量で情報がまとまっており、実際に働いている社員のインタビューで企業理解が深まった」、2位の明治安田生命保険も「シンプルだが簡潔に情報がまとまっていて見やすかった」「活躍されている社員の声が多く記載されており、キャリアプランをイメージしやすかった」と「豊富な情報量」「企業理解」で評価されました。
4.ウェブメール・SNS(メール・SNS) ランキング
Skyが初の首位、2位に第一生命保険。
SNSを通じた情報発信に評価。
1位のSkyはInstagramやTwitter、YouTubeなど様々なメディアで情報を発信。2位の第一生命保険もInstagramを活用しておりSNSを通じた採用広報が好評です。「情報量が適切」「何度も届いた」に支持が集まったほか「学生との距離が近い」といった声も聴かれました。3位の三菱商事は「選考開始直前期に、採用活動にかける思いや自分自身が就職活動をしていた時に感じたことについて、熱く語ってくれて胸を打たれた」と「時期がタイムリー」「読みやすい内容」でも評価を集めました。
5.セミナー・説明会(セミナー)ランキング
東京海上日動火災保険が1位、伊藤忠商事が2位に。
「企業理解」「仕事のイメージができた」に評価集まる。
上位にランクインした企業は、時期に応じて多種多様なセミナーを開催しています。1位の東京海上日動火災保険は「何度もセミナーに参加した。業界・企業研究に役立つ内容ばかりで非常に助かった」「女性のキャリアに特化したセミナーがあった」と好評。2位の伊藤忠商事は「多くの組織を取り上げ、各組織でどのような業務を手掛けているのか、所属社員から話を聞けた」「ワークを通して業務を体感できた」と「企業理解」「仕事のイメージができた」で評価されました。
6.先輩社員・懇談会(OB・OG) ランキング
1位日本生命保険、2位大和証券グループ。
「じっくり話ができた」、「説明が丁寧」な企業が学生の支持を集める。
1位の日本生命保険は「多くの社員からアドバイスをもらえた」「仕事内容や社風に対する理解を深めながら選考を進めることができた」と「就活の助言をしてくれた」の項目で高く評価されました。2位の大和証券グループは「質問に対して真摯に、丁寧に答えてくれた」と「じっくり話ができた」、「説明が丁寧」で学生の支持を集めました。
7.選考・面接(選考) ランキング
1位に明治安田生命保険、2位三井住友銀行
学生に寄り添った「人物重視の選考」姿勢に評価集まる。
1位の明治安田生命保険は「リラックスして臨める環境を作り出してくれた」「フィードバックの機会が豊富だったので対等な関係で選考に参加することが出来た」と「高圧的ではなかった」「人物重視の選考」で評価されました。
【調査概要】
2022年大学生が選んだ『新卒採用力』ランキング
◆調査対象:
現在就職活動中もしくは就職活動を終了した、
全国の国公立107大学 私立24大学 の大学4年生と大学院2年生
◆有効回答 855名
◆調査期間 2022年3月24日(木)~6月30日(木)
◆調査方法:Web入力フォームより記名回答
項目別に好印象の企業を8社まで記入
1位企業=5ポイント、2位企業=4ポイント 、3位企業=3ポイント、4位企業=2ポイント、5~8位企業=1ポイント で加重集計し、ポイントの多い順にランキングを作成。
総合順位「-」は昨年調査で50位圏外。項目別順位「-」は昨年調査で20位圏外。
○総合ポイントは下記の項目のポイントを合計
・ホームページ(ウェブ)
・インターンシップ・キャリア形成プログラム(インターン)
・パンフレット・入社案内(パンフ)
・ウェブメール・SNS(メール・SNS)
・セミナー・説明会(セミナー)
・先輩社員・懇談会(OB・OG)
・選考・面接(選考)
また、印象に残った理由を8項目から最大3項目を選択。集計後パーセンテージを算出。
●過去の公表順位はこちらからダウンロードいただけます
https://www.diamondhr.co.jp/news/#tab5